概要
『メダリスト』は、つるまいかだによるフィギュアスケートを題材にした日本のスポーツ漫画で、2020年7月号から『月刊アフタヌーン』で連載が始まりました。この作品はさまざまな場で高い評価を受け、数々の賞を受賞しています。
2025年1月からはアニメの放映も予定されています。
受賞歴
- 「第5回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」で9位。
- 「第6回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」で3位。
- 「次にくるマンガ大賞2022」のコミックス部門で第1位。
- 2023年1月には第68回「小学館漫画賞」一般向け部門を受賞。
- 2024年5月には第48回「講談社漫画賞」総合部門を受賞。
あらすじ
『メダリスト』は、フィギュアスケートを題材にした青春スポーツ漫画で、主人公・結束いのりの成長を描いた物語です。
名古屋市のフィギュアスケートクラブ「ルクス東山FSC」でアシスタントコーチの勧誘を受けた元アイスダンス全日本選手の明浦路司は、母親に連れられて見学に来た少女・結束いのりと出会う。初めは実績不足を理由にコーチの誘いを断ろうとする司だったが、いのりのスケートに対する圧倒的な情熱と才能に触れ、彼女を全日本選手権に出場させると決意。こうして、司といのりの師弟関係が始まった。
練習を始めたばかりのいのりは、バッジテスト初級を受けることに。バッジテストはフィギュアスケートの検定試験で、合格すれば更なる大会への道が開ける試験。緊張から不安でいっぱいのいのりだったが、司の支えを受けて見事に合格を果たし、改めてフィギュアスケートの世界に足を踏み入れる。その後いのりはフィギュアスケート界の天才少女・狼嵜光と出会い、光の演技に圧倒される事に。光のようにうまくなり、オリンピックで金メダルを獲るという強い決意を抱く。
次にいのりは「名港杯」という大会に出場することを決め、優勝を目指して練習に励む。そこで、二つ年下の少女・三毛田涼佳と出会い、ライバルとして切磋琢磨していく。大会当日、いのりは緊張からジャンプに失敗し母親がプログラム変更を提案。しかしいのりは「メダリストになるために勝負をかける」と強い意志を見せ、最後のフライングシットスピンを成功させ、練習中に1回しか成功しなかったブロークンレッグでフィニッシュを決め、見事に優勝を果たす。
その後、いのりは光に対抗するためにさらなる努力を続けていく。光のコーチ・夜鷹純と偶然出会ったいのりは、光に勝ちたいという思いを胸に、夜鷹に伝言を頼むが彼からの言葉はとても冷たく「一生かかっても光には勝てない」とまで言われてしまう。しかしこの言葉を受けて司は、いのりを必ず光に勝たせると宣言。師弟はさらに絆を深め、司は「世界一のコーチになる」と決意する――。
主要キャラクター紹介
- 小学5年生、11歳、身長134センチ。
- 「ルクス東山FSC」に所属し、フィギュアスケートでオリンピック金メダルを目指す。
- 勉強や日常生活では苦手なことが多いが、スケートへの情熱は誰にも負けない
- 幼少期、姉の実叶の影響でフィギュアスケートに憧れる。
- 身体能力が優れているわけではないが、教わったことを素早く習得できるセンスがある。
- メンタルの芯が強く、試合や大切な場面では高い集中力を発揮する
- 明浦路司を信頼し、彼のサポートを受けて日々努力している。
いのりは名古屋の「ルクス東山FSC」に所属する11歳の小学5年生。身長134センチの小柄な体型ながら、フィギュアスケートでオリンピック金メダルを目指し、日々練習に励んでいる。勉強や日常生活で忘れ物が多く、あまり得意ではないが、スケートに対する情熱だけは誰にも負けない。姉の実叶がスケートをしている姿を見て、幼少期からその世界に憧れを抱き、フィギュアスケート選手を夢見るようになった。身体能力に特別な才能があるわけではないが、教わったことを素早く身につける能力に恵まれ、また集中力の高さも大きな強みとなっている。とある理由からミミズが好き。
- 26歳、名古屋出身。
- 中学生時代からスケートを始め、シングル選手を断念してアイスダンスに転向。
- 全日本選手権に出場するも、挫折を経験し無職となった時期も。
- 高峰瞳に誘われ「ルクス東山FSC」のアシスタントコーチに就任。
- いのりの情熱に感銘を受け、コーチとして彼女を支援することを決意。
名古屋出身の26歳。中学生の頃からフィギュアスケートを始め、シングル選手として成功を目指していたが、20歳でその道を断念。アイスダンスに転向し全日本選手権に出場するものの、その後の再度の挫折で一時は無職となる。そんな中、フィギュアスケートクラブである「ルクス東山FSC」のアシスタントコーチとして誘われ、スケート界に復帰。いのりの才能と情熱に感銘を受け、彼女のオリンピック金メダルを目指すためコーチとして全力でサポートしている。
- 「ルクス東山FSC」のコーチ、元アイスダンス選手。
- 全日本選手権出場の経験があり、明浦路司と共に活躍していた。
- 生徒を平等に扱い、特に母親からの苦情に配慮している。
- いのりの才能を見抜き、明浦路司と共にサポート。
彼女は名古屋の「ルクス東山FSC」でコーチを務める元アイスダンス選手。全日本選手権に出場した経験を持ち、明浦路司をパートナーにダンススケート界で活躍していた。生徒一人一人を平等に扱うことを大切にしており、特に母親からの苦情に敏感に対応している。いのりの才能を早くから見抜き、明浦路司と共に彼女の成長をサポートしている。
- 名古屋市の「名港ウィンドFSC」に所属する小学5年生、11歳。
- 1年前、全日本ノービスBの大会で優勝し、その卓越したジャンプ力と高得点が注目を集めた天才少女。
- 初対面で結束いのりから服をほめられたことをきっかけに友達に。
- 気性が激しく、初対面の鴗鳥理凰をビンタする一面も。
- 孤児で鴗鳥慎一郎の家に引き取られ、理凰と一緒に暮らしている。
- 全日本ノービスBで3A(トリプルアクセル)を決め、2度目の優勝を果たす。
狼嵜光は名古屋の「名港ウィンドFSC」に所属する小学5年生の天才少女。全日本ノービスB大会でその驚異的なジャンプ力と高得点で注目され、1年で2度の優勝を飾っている。気性は激しく、初対面の鴗鳥理凰にいきなりビンタをかますなど、短気で強気な一面を持つ。もともと孤児で、鴗鳥慎一郎の家に引き取られて理凰とともに生活しており、将来を期待される若き才能。
- オリンピック金メダリスト、20歳で引退。
- 明浦路司と同世代で、司が憧れていた選手。
- いつも全身黒い服を着ている。
- 5年前から狼嵜光のコーチを務めるが、そのことは公表していない。
- 「光に勝ちたい」と言ういのりに冷たく「一生かかっても勝てない」と発言する冷淡な一面を持つ。
- 鴗鳥理凰からは激しく嫌われ、クソジジイ呼ばわりされている。
夜鷹純は、オリンピック金メダルを獲得した伝説的なフィギュアスケーターで、20歳という若さで惜しまれながら引退した。明浦路司が憧れていた選手で、現在は狼嵜光のコーチを務めるが、その関係は公表されていない。冷徹で淡白な言動を取りがちで「いのりは一生光に勝てない」と言い放ったことでその場に居合わせた司の心に火をつけた。
- 名古屋市の「名港ウィンドFSC」に所属する小学5年生。11歳の少年男子。
- 元オリンピック銀メダリスト、鴗鳥慎一郎の息子。
- 英語が得意で、インターナショナルプリスクールで過ごした。
- 元孤児の狼嵜光と一緒に暮らしており、光に好意を抱いている。
- 初対面の結束いのりを「ブスエビフライ」と罵倒。
- 初期はいのりに全く興味がなかったため、何度会っても顔と名前を覚えていなかった
鴗鳥理凰は、元オリンピック銀メダリストである鴗鳥慎一郎の息子。インターナショナルプリスクールで英語を学んだ経歴を持ち、孤児だった狼嵜光と一緒に暮らしている。光に好意を抱いており、いのりに対しては冷たい態度をとる。初対面のいのりには「ブスエビフライ」といきなり罵倒し、まったく興味を示さなかった。
- 「名港ウィンドFSC」のヘッドコーチ。
- 元フィギュアスケート男子シングル日本代表選手でオリンピック銀メダリスト。
- 現役時代、夜鷹純と表彰台を争っていた事も。
- 自身の息子、理凰の成長に悩み、明浦路司に指導を依頼する。
鴗鳥慎一郎は、「名港ウィンドFSC」のヘッドコーチで、元オリンピック銀メダリスト。現役時代は夜鷹純とともに表彰台を争っていた。現在は息子の理凰の指導に悩んでおり、その成長を促すために明浦路司に指導をお願いする。
犬飼総太は、名古屋の「ルクス東山FSC」に所属する小学4年生の男子。ゲームが好きで、スケートのバッジテストは3級。気難しい鴗鳥理凰と仲が良く、仲間が大会に出る際には全力で応援し「んば!」と連呼して励ます。
- 「グラビティ桜通FSC」のヘッドコーチ、31歳。
- 現役時代は全日本上位の常連、ジャンプが得意な選手。
- 生徒は三毛田涼佳のみで、生活費のため生徒を増やそうと奮闘。
- 煽るような子供っぽい指導が特徴だが、引っ込み思案な一面も。
那智鞠緒は「グラビティ桜通FSC」のヘッドコーチで、元フィギュアスケート選手。現役時代はジャンプ力が特徴で全日本上位の常連だったが、現在は生徒が三毛田涼佳のみ。生徒を増やすために奮闘している。指導方法は少し煽るような子供っぽいものもあるが人一倍熱心。知らない人には引っ込み思案な一面もあり。三毛田涼佳とは非常に仲が良い。
- 年齢は8歳、身長133センチ、三河弁を話す。
- 気性が荒く、怒ると猫のように飛び掛かる。
- リズム感と身体能力に優れた選手だが、かつて所属した「名城クラウン」では気難しい性格もあり問題児扱いされていた。
- 母親の実家である東三河で育ち、父親と二人三脚で生活していたが、現在は家族全員と共に暮らしている。
- 女の子らしいものにあこがれており、ネコが大好き。
三毛田涼佳は、「グラビティ桜通FSC」に所属する小学3年生のフィギュアスケーターで、リズム感と身体能力に非常に優れた選手。怒ると猫のように飛び掛かる気性の荒さが特徴だが、その才能は確かだが、その気性難からかつて所属していた「名城クラウン」では問題児として扱われていた。しかしいのりと出会い、物語を通じて現在は成長を見せている。三河弁を話し猫をこよなく愛する一面もあり、女の子っぽいものに憧れている。
- 京都の「蓮華茶FSC」に所属する小学5年生の女子。
- 1年前の全日本ノービスBで、狼嵜光に次いで2位。
- 自分のことを「かわいい」と公言するなど、自信家な性格。
- 音楽一家の末っ子で、姉たちから非常に可愛がられている。
- バッジテスト7級に合格し、全日本&世界トップの出場資格を得る。
鹿本すずは、京都の「蓮華茶FSC」に所属する小学5年生の女子で、全日本ノービスBで狼嵜光に次いで2位の成績を収めた実力者。音楽一家の末っ子で、姉たちに非常に可愛がられており、自分を「かわいい」と公言する自信家な性格が特徴。バッジテスト7級に合格し、全日本と世界のトップ大会に出場する資格を手に入れた。
- 京都の「蓮華茶FSC」でアシスタントコーチを務める28歳の男性。
- 子供の扱いが得意で、鹿本すずや大和絵馬を指導。
- 元男子シングル強豪選手で、全日本選手権のフリースケーティングに何度も進出。
- 明浦路司にジャンプ指導を快諾し、非常に面倒見がいい。
- 飄々とした性格で、絵馬の成長を信じている。
蛇崩遊大は京都の「蓮華茶FSC」のアシスタントコーチで、鹿本すずや大和絵馬を指導している。子供たちの扱いが非常に得意で面倒見が良く、明浦路司にはコーチングとしてのジャンプの指導を快諾した。元男子シングル選手で、全日本選手権のフリースケーティングに何度も進出した実力を持ち、絵馬の成長を信じている男気あふれるコーチ。
- 京都の「蓮華茶FSC」に所属する小学4年生の女子。
- 身長148センチ、バッジテスト初級に合格。
- 5歳からスケートを始め、急激な身体の成長によりジャンプ練習に悩む。
- 西日本小中学生大会で優勝を果たす。
大和絵馬は、京都の「蓮華茶FSC」に所属する小学4年生の女子で、身長148センチ。5歳からスケートを始め、急激に身長が伸びたことでジャンプ練習に一時的な足踏みを経験。しかし、西日本小中学生大会で見事優勝し、スケートへの意欲と実力を再度発揮している。
- 「スター広島FSC」に所属する小学5年生の女子。
- 初出場で優勝すると宣言した明るく元気な性格。
- 西日本小中学生大会で結束いのりと出会う。
- フィギュアスケートに専念するため、「スター広島FSC」から「岡山ティナFSC」へ移籍。
獅子堂星羅は、「スター広島FSC」に所属する小学5年生の女子で、フィギュアスケートに非常に熱心。大会で初出場し初優勝を宣言し、その明るさと元気な性格で周囲を引きつける。西日本小中学生大会で結束いのりと出会い、フィギュアスケートに専念するためにクラブを移籍した。
- 「スター広島FSC」に所属する小学5年生の女子。
- 獅子堂星羅とは対照的に非常に恥ずかしがり屋。
- スケートでは星羅に負けたくないという強い気持ちを持っている。
- フィギュアスケートに専念するため、「スター広島FSC」から「岡山ティナFSC」へ移籍。
黒澤美豹は「スター広島FSC」に所属する小学5年生の女子で、非常に恥ずかしがり屋な性格。スケートにおいては獅子堂星羅に負けたくないという強い意志を持ち、フィギュアスケートに専念するためクラブを「岡山ティナFSC」へ移籍した。
- 「岡山ティナFSC」に所属する小学4年生の女子。
- 西日本小中学生大会で高得点を記録するも表彰台を逃す。
- 冷静で優等生タイプ、獅子堂星羅とは性格が合わない。
小熊梨月は「岡山ティナFSC」に所属する小学4年生の女子で、西日本小中学生大会で高得点を記録したものの、惜しくも表彰台を逃した。冷静で優等生タイプの性格で、騒がしい獅子堂星羅とは相性が悪いがその実力は確かで、今後が非常に楽しみな選手と言われている。
- 「福岡パークFSC」に所属する小学2年生の女子。
- アクセルを飛んだ際にコーチにスカウトされてスケートを始めた。
- 少しぽっちゃりした体型だが、ジャンプが非常に高く、着地面に穴を空けるほど。
- 西日本小中学生大会で高得点を出す実力者。
鬼寅カンナは「福岡パークFSC」に所属する小学2年生の女子で、ジャンプに抜群の才能を持つ。遊びでアクセルを飛んだ際にスカウトされてスケートを始め、少しぽっちゃりした体型にもかかわらずジャンプが非常に高い。着地面に大きな穴を空けるほどの力強さを誇り、すでに西日本小中学生大会で高得点を記録する実力者。
作品の見どころとテーマ
1. 王道スポーツ漫画の要素
『メダリスト』は、以下の4つの王道要素をしっかりと踏襲しています。
- 未経験者としてのスタート: 主人公のいのりはフィギュアスケートを11歳で始め、周囲の選手たちよりも遅れてスタートする。読者もいのりと一緒に技術やルールを学びながら読み進める事が可能。
- 努力と成長: いのりはフィギュアスケートの世界で未経験からどんどん上達していき、努力を重ねることで結果を出していく。めげずくじけず諦めず、ただ前に進もうとする姿はやはり胸に響くものがある。
- 天才との邂逅: いのりが戦うライバル、特に天才少女「狼嵜光」との競り合いが大きな盛り上がりを見せる事に。ライバルたちとの激闘がいのりの成長を加速させ、勝敗を超えた戦いが描かれている。
- 圧倒的なライバルの存在: 光はフィギュア界の天才であり、彼女との対決がいのりにとっての最大の挑戦となる。圧倒的な実力を持つライバルとの戦いが、いのりの成長を更に引き上げていく大きな要素に。
2. キャラクターの深い描写
『メダリスト』は、ただのスポーツ漫画に留まらず、登場キャラクターたちの人間ドラマも豊かに描かれています。
- いのりの成長と内面の葛藤: いのりはフィギュアスケートに全てをかける強い気持ちを持っている。同時に周囲は「フィギュアしかない」という考え方に至らない者も当然多く、その価値観の違いが成長する過程の速度に繋がっている。だがそれは結果が出てるうちは、とも言い換えられる。いのりはまだ本当の意味で打ちのめされた敗北を知らない。このテーマは努力の全肯定の是非を問として、さまざまな葛藤やリアルな悩みが描かれている。
- 夜鷹純と司の関係: いのりのコーチである司は過去にフィギュアでは結果を出せなかった選手だが、だからこそ、いのりの成長を支える姿に納得を持たせている。コーチとして手探りな司の心の成長も描かれ、彼の教え方や支え方がスポーツ指導における理想像の片鱗を見せてくれる事に。
- 光の天才性と狂気: 光の才能と、フィギュアスケートに対する狂気的な執着心が描かれ、単なる天才ではなく、その背後にあるプレッシャーや努力もしっかりと感じられる点が非常にグッドポイント。光といのりのライバル関係は、物語を引っ張る重要なファクターとして働きかけている。
3. フィギュアスケートの専門的な描写
フィギュアスケートという競技の専門的な描写も、作品の大きな魅力の一つ。技術的な部分が分かりやすく解説され、読者はフィギュアスケートの魅力を理解しながら触れることができます。特に技術や得点の仕組みが詳細に描かれており、フィギュアスケート初心者でも問題なく理解できるように描かれています。
4. 異色の主役とテーマ
フィギュアスケートにおけるスタートの遅さは大きな障害となりますが、やはりそれがたびたびいのりに試練を与えます。一般的にフィギュアスケートは幼少期から始めるのが普通であり、いのりのように遅く始めた者がトップを目指すことは非常に難しいとされているのが通例です。この「遅れて始めた者の挑戦」が物語の一つの軸となり、司と重なり合う部分として描かれています
5. ライバルとコーチの密接な関係
ライバルだけでなく、コーチとの関係性も非常に見もの。司といのり、夜鷹と光という2組の指導者と選手の関係が対比のように描かれ、選手だけでなくコーチとしてのお互いの思考の違いにも焦点が当てられています。司がいのりを指導する過程で彼自身も成長し、夜鷹との対決に向けてどのような指導でいのりを導いていくのか、今後の二人に目が離せません。
6. 人間ドラマと勝者と敗者の哲学
勝利に向けて全力で戦う姿だけでなく、敗北から得られる成長もこの物語では見る事ができます。フィギュアスケートという競技は相手と戦うだけでなく、自己との戦いでもあります。自己最高得点を目指し、失敗を乗り越えて前進する何人もの少女たちの姿は常に輝きに満ち溢れている事でしょう。
まとめ
『メダリスト』は、フィギュアスケートの美しさと厳しさを描きつつ、登場人物たちの成長と葛藤を描くことで、スポーツ漫画の枠を超えた魅力をこれでもかと作品に詰め込んでいます。未経験から成長し、自己とライバルとの戦いを繰り広げる主人公の姿は共感性があり、また人間ドラマとしても非常に物語に引き込む力があります。競技のルールや技術、精神的な挑戦、ライバルとの関係性、指導者の役割など、フィギュアスケートの世界を多角的かつ魅力的に描いた作品なのです。
2025年1月からはアニメ化もされるという『メダリスト』を、貴方も是非手にとってみてください。
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